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YUMBLE KEY-PERSONS File.01
中野 里香さん
Rika Nakano
グラフィック&Webデザイナー

  中野さんは当社制作物のグラフィックデザインを担当してくださる外部デザイナーのおひとりで、このサイトのWebデザインもお願いしました。大学卒業後、新卒で入社した朝日新聞社をこの秋に退職し、フリーとなって活躍される日々です。誠実で前向きで締切厳守に対応力抜群のお仕事ぶり、デザイナーとして厳しくも率直にいろいろな事象を判断する視点、優しくて温かいお人柄、少女のようなかわいらしい雰囲気…そのアンバランスさが魅力的な中野さんにはスタッフ一同、いつも頭が下がる想いです。今日はデザインのこと、作品のこと、未来図などをおたずねしました。

デザインすることで理解者が増えたと
感じる時がいちばん幸せ

―グラフィックデザイナーとして、何を制作されているのでしょうか? 朝日新聞社時代の仕事内容を含めてお得意の分野を教えてください。
  学生時代にはポスター、写真、シルクスクリーン、デッサン、油絵、サイン計画、マーケティング、タイポグラフィなど平面デザインのほとんどを経験しました。新聞社時代は主に、記事部分のグラフィック部品を制作していました。特集ページの大型グラフィックス、写真コラージュ、地図、グラフ、チャート、イラスト、タイトルカットや、インフォメーショングラフィックスと呼ぶ、グラフィックに記事や写真を組み合わせてひとつにした大型チャートなどですね。
  わたしはイラストが得意なのですが、性質的にはデザイナーが向いていると思っています。今、興味がつきないのはWebデザインです。毎日勉強、研究、制作しています!


―デザインの源、発想はどこから湧いてくるのですか。デザインの勉強法も教えてください。
  源は見たもの感じたもの、経験したことすべてです。ふだん見かけるあらゆる媒体、電車の中吊り広告から展覧会のチケット、お茶のパッケージや子供服、虫の形、色、におい、音。新しい感覚を知りたいという気持ちと、普遍の美しさとを比較しながら思考すること、観念にとらわれないで感じたことに正直にありたい、と願っています。反省もこめて。

―デザインの仕事でいちばんやりがいのある時、幸福感を感じる時ってどんな時ですか。
  デザインすることで理解者が増えたと感じた時。デザインによって、メッセージがシンプルに、過分なく伝わればとてもうれしい。自分のキャパをちょこっとだけはみ出して、制作だけではなく企画や文章、販売面などトータルで面白いことができそうな時は充実します。

―締め切りが迫っている、アイデアが湧かない!と行きづまった時、どうされますか。
  外に出て、違うことをしながらでも地道に考えたおす。気分を暗くしないで考え続けられるのがベストです。

―デザイナーといえば、子どものころから絵を描くのが上手かったという人が多いと思うのですが、中野さんは自覚はありましたか。グラフィックデザイナーを志されたきっかけを教えてください。
  小学生の時に習っていたピアノの先生に「音大へ行くなら今から対策たててやらないと。どうするか決めてください」と言われたことがありました。その時、絵を描いて生きていきたい、とぼんやり思ったのがグラフィックデザイナーへの一歩だったと思います。
 絵は、子供のころからずっと描いてきました。小学1年生の時「お話の絵」で赤鬼を描きましたが、何の迷いもなく足から描きはじめ、肩のあたりで上部の余白が少ないことに気が付いたのです。めげずに無理矢理、頭をひん曲げて描き上げました。顔まで全身毛だらけ付き(笑)。小さいころの絵の記憶はたくさんありますよ。


―新聞社でのデザイナー体験でいちばんのメリットは?
  毎日、800万人の読者に見てもらえることです! 新聞という媒体上、制約が多いのですが、効率良く短時間に仕上げるには都合が良いこともあります。デザインに集中できて自分の解釈が生かされることが多い。もちろんそのまま通らないこともあり、やりとりがあるわけですが。それとわたしはどっちかいうとぼーっとした性格なのですが、新聞という仕事のおかげで、締め切りには敏感でたまに機敏になったりします(笑)。
 P R O F I L E

なかのりか 1968年大阪生まれ、東京都在住。京都市立芸術大学美術学部デザイン学科ビジュアルデザイン専攻卒業。在学中に幅ひろいデザイン作業を経験。卒業後、朝日新聞東京本社にデザイナーとして就職、紙面のグラフィックデザインを担当。入社後半年はまだマッキントッシュがなく、烏口(からすぐち)やロットリング、スクリーントーンなど、ほとんど職人のような手仕事だった。4年後大阪本社に転勤、計13年半勤めた後、2003年10月意を決して退職。現在はフリーのグラフィック&Webデザイナー、Webディレクターとして活躍中。

・ふるさと水マップ
(2002年、朝日新聞特集九州版)

九州の名水百選をピックアップし、イラストマップを作成。
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ジャズライブのお知らせ
(2002年、イラスト)

ウッドベースをメインにして女性のトリオらしいテイストを出しました。ウッドベース弾きの妹がモデルです。




・まちぶら イラストマップ
(2006年、朝日新聞大阪版)
大阪のまちを紹介する連載記事につくイラストマップ、2006年12月まで担当 
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イラストマップ



朝日新聞-スペシャル対談
(2006年、アサヒコム採用特設ページのフラッシュ)
朝日新聞-対談



・猿のイラスト
猿のイラスト


デザインは本来、
生活を楽しくする魔法

―退職して数ヶ月ですね、自由な時間をどうのように過ごされているのですか?
  気持ち晴れ晴れ。やる気満々です! でもやることが多くて毎日きりきり舞い。Webデザインの勉強が80%で、家の中をひっくり返して整理中。仕事環境をつくり、人間の生活をする。設備投資だ!とコンピュータやソフトや本など買いあさり、お金を遣いまくっています。そして新しいソフトの習得。睡眠時間は確実に減りました。ついでにぎっくり腰もやりましたよー(笑)。

―これからどんなことを表現、制作されたいですか?
  今は公的なWebサイトのわかりにくいもの、ダメなものをなんとかボトムアップしないといけないんじゃないか、と思っています。キレイだけではなくてそのサイトが存在する意味や中身にも視点を置いて、全体を見て考えられる力を持ったデザイナーでありたい。もちろんトップクラスのサイトにも目を光らせて、質の高いサイトを作っていきたいです。 芸術系の大学と新聞社にいたことは貴重な経験で、大きな財産となっています。モノを作ることが楽しくて、絵を描いたり作曲したりと、つくづくわたしはデザイナーに向いている、と思うんですよ。女性の感覚と、紙媒体でのデザイン知識、経験を生かし、新境地へ挑戦していきたい。今、自分でもとてもわくわくしています!

―中野さんには、この当社のサイトのデザインもしていただきました。何をポイントに制作されたのでしょうか。
  ユンブルという会社の雰囲気、カラーを生かし、さらに「このサイトで仕事が来るように!」という願いを込めて作りました(笑)。社長の朝日奈氏の意向を取り入れ、かつ、私の感覚をプラス。いつも思いますが、実際アップすると感慨深いものがありますねぇ。

―中野さんが考える、「グラフィックデザインは近未来はこうなる」、という未来図を教えてください。
  グラフィックデザインそれだけではもう立っていられなくて、付随するもの、資料を集める能力や文章力、取材力、コミュニケーション能力、他分野のデザイン知識、コンピュータの知識その他何かと抱き合わせで立っていられる、その人それぞれのグラフィックデザインというものになり、その傾向ニーズはどんどん拡大しています。
  コンピュータのハードに関する進化はめざましいですが、偏った世界です。進んだ技術が市民権を得るのはなかなか難しいようですね。ウエアラブルデザインという考え方がありますが、これが浸透すると世の中はまた変わりますよ。電気製品に住所が与えられるようになるのももうすぐです。

―最近、「このデザインは面白い!」と思ったものはありますか?
  アップル社のipod。何か未来的な感じがします。スマートで魅力がある。全く使いこなせていませんが、カワイイ。液晶画面がもっとわかりやすくなればさらにいいですね。

―生活の中でのデザインについて、中野さんの考え方、デザイン哲学を聞かせてください。
  デザインは「計画」という意味も持っています。生活そのものがすべての計画=デザインだと思います。例えば、何時に起きよう、あの人にいつ電話しよう、洗濯物の干し順、化粧、タバコの吸い方に酒の飲み方…。デザインってよくわからないと思っていても、自分の生活は自分でデザインをしているわけです。そのデザイン=計画している意識を、知らないのはもったいない気がします。教育にデザインが取り入れられてないのは残念だし。学問にすると途端につまらなくなるけれど、デザインは本来、生活を楽しくする魔法、といえるのではないでしょうか。

―ありがとうございました。今後ともわが社のデザインをよろしくお願いします!
  こちらこそどうぞよろしくお願いいたします!

・よたよたペンギン
(2003年、フラッシュアニメ)

お遊びで作った単純なフラッシュアニメ。5秒ほどの簡単なものだが、コマの絵はひとつずつ手描きしました。絵が動くのは感動的に楽しいですね。

▼オレンジ色のボタンをクリック!

            ご登場いただく方全員におたずねする共通の質問です。

Q1 1ヶ月休みがとれるなら何をしたいですか?
JAZZざんまいの日々。海外では野外のジャズフェスティバルをよくやっていて、行ってみたい
Q2 ここ1週間で食べたもののうち、いちばん印象に残ったものは?
実家の畑で採れたセニョリータ(パプリカの一種で直径5〜6センチのころっとしたトマト色のピーマン。甘くておいしい)
Q3 最近読んだ本で印象的な1冊は?
『緑の性格』チチ松村著。音楽も人もチチさんの大ファンで、この本にはチチさんの哲学が面白く書いてある。キリキリすると、「緑の性格」を思い出して自分を落ち着かせる
Q4 最近見た映画で印象的な1本は?
トム・クルーズの『マイノリティ・リポート』。未来のことに思いをはせる時間はあまりないけど、この映画では今の時代の少し先にある、想像可能な世界、作りものでも現実から離れていない世界を垣間見た感じがした
Q5 最近見たテレビ番組で印象的な1本は?
情熱大陸「上原ひろみ」。ニューヨークで活躍中の日本女性ジャズピアニストに密着した番組。食い入るように見た。20代前半の女の子が、ピアノを前に外国でこんなふうに弾けるんだ!と思った。壁にぶつかってもひたすらとにかく練習すればいい、やってみる、というところは同感
Q6 最近の社会ニュースで印象的なことは?
土井たか子が落選(比例で当選)し、党首辞職。芦屋駅近くで土井さんのスピーチを聞いた。がんばって欲しいのだけれど、言葉が心に残らず、有権者に伝わっていないなぁと思っていたらまさかの落選。無党派層としては、自民、民主はうさんくさくて、土井さんがうまく牽制球を投げてくれたら、とちょっぴり期待もしていたのに、残念
Q7 いちばん好きな関西弁は?
「あほちゃうか」。口ぐせですねん。小さい、低い声で自分自身に言うことが多い。情けなくなるところでも笑える方向に持っていける、救いのことばだ
Q8 ユンブルとの接点、ご関係は?  ユンブルにひとことどうぞ。
知人の紹介でマックジョイ(日本マクドナルド発行)のエディトリアルデザインの仕事を受注してから何かと遊んでもらっている。朝日奈さんはバイタリティにあふれた面白い人。女性の先輩として大変尊敬すべき仕事人。先日、私がぎっくり腰になった時、朝日奈さんに大量の対策資料とアドバイスをFAXしてもらって助かった!  朝日新聞社を退職してから一番連絡を取っている人で、これからもよろしくご指導お願いいたします!

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