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●File.07 2006.03.03                                    文:品川緑
海岸通ギャラリー  CASO (カソ)
大阪で暮らしたドイツ人アーティスト
ふたりが大阪の日常を作品化

ジーバー氏がトロントで撮影した自宅でコスプレを披露する男性。「特殊な仮装が解放感をあたえるのです」。
  大阪府が主催する第18回「ART-EX(アーテックス)プログラム」が3月14〜26日の13日間、大阪市港区の海岸通ギャラリー・CASOで開催される。
  「ART-EX(アーテックス)」とは、大阪とヨーロッパの4カ国(ベルギー、フランス、ドイツ、イギリス)が相互に現代美術作家を派遣し、創作活動を支援しあって文化交流をはかることを目的とするアーティスト・イン・レジデンスプログラムだ。
  今回はドイツのデュッセルドルフからドイツ人アーティストのカティア・ストゥーケ氏とオリヴァー・ジーバー氏が訪れ、1月から3ヶ月間、大阪に滞在して活動の成果を発表する。
  ジーバー氏はこれまで、ロックやモヒカン、スキンヘッドなどのファッションで街を歩く若者や、アニメ・キャラクターなどのコスプレをする若者を彼らのプライベート空間で撮影して多くの国で発表してきた。大阪でもそのシリーズを続行し、
  「日本では、少女は親に衣装が見つかることを、大人は誰かに知られることを恐れいていて驚きました。トロントではコスプレ愛好家たちは完璧にドレスアップして集合場所に現れますが、京都や大阪ではもう少しミステリアス。彼らはコスチュームをスーツケースに詰めてきて、あとで着替えるのです」と語っている。展覧会では、ジーバー氏が大阪で出会った、そんな若者たちを撮影した作品が公開される。
  ストゥーケ氏は自らの作品について、「12枚またはそれ以上の写真をひとつの作品として設置します。
「大阪は私がいつも撮っているような絵を撮るのにとても良い場所」とストゥーケ氏。
どの写真が隣り合っているかで新たな因果関係や文脈が生じます」と説明し、「大阪は非常に大きく、幾何学的な道路や建物があって、通り過ぎる人々は見ず知らずでも、その一瞬だけ交流を交わしています」と、ビデオカメラで瞬間をとらえた人々をブラウン管に映し出し、新たに写真を撮るという手法で作品に仕上げる。
  ふたりは「DIE BOEHM(ディ・ブーム)」というユニットとしても多様なプロジェクトを展開中だ。彼らが映す大阪の日常の断片は、若者文化に外国から見た俯瞰的な視点をつきつけ、作品の向こうにはやがてくる若者の未来の形を透かしているように見える。

●海岸通ギャラリー  CASO (カソ)  http://www.cwo.zaq.ne.jp/caso/
●大阪市港区海岸通2-7-23  TEL:06-6576-3633
●期間:2006年3月14日(火)〜 26日(日)  11:00〜19:00  会期中無休  入場無料


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