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明治26年創業の京都・宮津のお酢屋「飯尾醸造」の母娘、飯尾さとみ・淳子両氏によるお酢レシピの本を発見した。料理好きのワタシにとっては、ありそうでなかったこのお酢づくしブックはとても貴重。レシピにも本全体にも、和のテイストが効いている素敵な本になっている。
調味料としては、料理の「さしすせそ」とも呼ばれるしょうゆやみそと同じくらいに馴染み深いお酢だが、いざお酢ができるまでの工程を考えると想像もつかない。お酢がお米からできていること、それがどういうことなのか、改めて納得した。また、その昔はお酒や薬と同じように飲み物として珍重されていたとか。カラダにいいという今話題の飲むお酢。その方法は、はるか昔からあったのだ。
そのお酢を毎日の食卓で気軽に食べられるサラダや麻婆豆腐、黒酢煮など晩ごはんの一品と、さらにおもてなしのお寿司など、さまざまなバリエーションで全51レシピが掲載されている。
加えて、お酢屋ならではの台所や暮らしの知恵など、日常のいろいろな場面で役に立つ「お酢屋おばあちゃんの知恵袋」が満載である。昔ながらのお酢の作り方、合わせ酢の分量からマヨネーズの作り方までもまとめられているから、思い立ったときにパッとつくれそうな気がしてくる。今夜は、いつもの料理がスペシャルな一品になりそうだ。
このごろ注目されているお酢には、疲れをとったり血液をサラサラにするだけではなく、抗菌作用による風邪の予防や肌荒れの改善、さらにはアンチエイジング効果まであるという。一万年以上も前にすでに存在し、あのクレオパトラも美貌を維持するためにお酢を愛飲していたというから驚きである。知らなかったお酢パワーの気付きとなりそうな情報も満載だ。
ワタシのいいかげんな食生活を見直すきっかけとなった恐るべしお酢パワーの一冊。読むだけでカラダがキレイになりそうだが、これを機に「マイお酢レシピ」を考えてヘルシー料理の何たるかを追求したくなった。
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↑母の飯尾さとみさんは、飯尾醸造の4代目に嫁いで30年余り。自身でデザインと書を手がけた果実酢のパッケージは「京都デザイン優品」に選定された。
飯尾淳子さんは、飯尾醸造4代目夫妻の長女。お酢料理のレシピやコピーライティングを担当するとともに、東京・恵比寿の「フードマエストロクッキングスクール」の講師も勤める。
↑『豚と玉子のとろーり角煮』。自宅で作るのが難しかった角煮もとろとろに。

↑珍しい「ビールと紅芋酢のカクテル」。ビールが苦手な人にもほんのり甘酸っぱくて飲みやすい一品。
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