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ユンブル・トピックス BOOK REVIEW
波の上のキネマ
●File.29 2018.08.24
『波の上のキネマ』
著・増山実  集英社 ¥1,850(税別) 2018年8月24日発売


弊社代表の朝日奈ゆかが刊行に協力しました小説『波の上のキネマ』(増山実 集英社)が全国の書店、ネット書店などで発売になりました!  ここにご案内します。
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尼崎(あまがさき。兵庫県尼崎市)の街の小さな映画館を父親から引き継いだ安室俊介は、不動産業者から、閉館と買収の話をたびたび持ちかけられていた。座席数100余りの小さな映画館は戦後間もない時期に祖父が始めたが、収益を上げることは年々難しくなっている。迷いつつも閉館するしかないと考えた俊介だったが、新聞記者からの取材には、まだ正式には決めていないと話した。だが新聞には「年内に閉館する見通し」との記事が出てしまう。記事の反響は大きく、マスコミからの取材が殺到したが、俊介はすべて断った。

そんなある日、創業者である祖父の名前を出した問い合わせが入る。電話の主は台湾に住む男で、彼の祖父が俊介の祖父と知り合いだったという。 俊介は祖父の前半生を知らなかった。閉館にあたり映画館の歴史を調べようとしていた俊介は、男から驚くべき事実を告げられる。

尼崎に生まれた祖父は若い頃、ある島で強制的に働かされていた。そして、祖父たちがいた場所は、当時、脱出不可能と言われ、密林の中に映画館があったというのだ。なぜ祖父はその場所に行ったのか。どのようにそこから脱出し、なぜ映画館を始めたのか。創業者である祖父の若かりし日々を追って、俊介はその場所に向かう。

歴史のうねりと個人の生が紡ぎだす、感動と興奮の長編小説です。

目 次

第1章  七人の侍
第2章  タクシードライバー
第3章  君の名は
第4章  ストレンジャー・ザン・パラダイス
第5章  伊豆の踊子
第6章  渦
第7章  野生の蘭
第8章  夜
第9章  冷血
第10章 街の灯
第11章 帰らざる河
第12章 226
第13章 CITY LIGHTS
第14章 SHALL WE DANCE
第15章 執念の毒蛇
第16章 雨
第17章 或る女
第18章 大いなる幻影
第19章 山猫
第20章 椿姫
第21章 道
終章 ジャングル・キネマ

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波の上のキネマ

増山実・著 
単行本  424ページ
集英社  1,850円(税別)
ISBN:978-4087754438

帯のご紹介・博多大吉さん推薦!
「サクサク読めるのに濃密で、後に残る物語。僕たちの漫才もこうありたい。急いで華丸さんにも読ませます!」

裏表紙の帯のご紹介(本文より)
「この建物、なんだかわかりますか」
俊介は首をひねった。男が答えた。
「これは映画館です」
「映画館?」
俊介は顔を上げた。まったく予想もしない答えだった。
ジャングルと映画館が頭の中でうまく結びつかない。
もう一度写真を見つめた。
「こんなジャングルの中に、映画館があるんですか」

増山実(ますやま・みのる)氏
1958年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。放送作家として、人気番組『ビーバップ! ハイヒール』(朝日放送)などを手がけている。

2012年に『いつの日か来た道』で第19回松本清張賞最終候補となり、それを改題した『勇者たちへの伝言』(角川春樹事務所)で2013年にデビュー。
同作は2016年に「第4回大阪ほんま本大賞」を受賞している。
他の著書に『空の走者たち』(2014年 角川春樹事務所)、『風よ僕らに海の歌を』(2017年 角川春樹事務所)がある。

装画は『羊と鋼の森』(宮下奈都)の表紙や絵本『うきわねこ』(蜂飼耳)の挿絵などで知られる牧野千穂さんです。

   
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