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| 夕方の天橋立は、西陽が松林から射し込み、なんともロマンチックな風景に。 |
室町時代の大きな絵は注文制作だが、注文主は智恩寺説、籠神社説、パトロンの大内氏説など数説がある。女性関係は何ひとつわからない。しかしこうしてゆっくり歩くと、雪舟がいかにこの地を歩き、何を見て思索したのか伝わってくるような気がする。
天橋立図は全体に20枚の絵を継ぎ足しており、下絵の可能性が高い。完成作は発見されず、未完成の美とロマンを感じる心を刺激してくれる。
全体に空から眺めたように描かれているが、現実にはこの絵のように見える場所は存在しない。雪舟は移動しながら一部分を写生し、頭の中で合成して一枚の絵を創りあげたのだ。
天橋立は神道や仏教の聖地である。雪舟は白砂青松ではなく、寺と神社がひしめきあう街や取材した土地にまつわる物語、人々の信仰心を描きたかったに違いない。
人物をまったく描いていないのは風俗を避けて厳粛さを求めたからだろうと言われるが、なぜか全体からは人間味、温かさが伝わってくる。それは雪舟がこの地に理想郷を見たからなのか、彼自身の壮大な宇宙感の表現なのか。
雪舟の謎解きは、自らの足で歩いて土地を実感することからはじまる。
アクセス
大阪からJR特急で2時間10分、京都から特急で約2時間、阪急梅田駅から高速バスで約3時間、北近畿タンゴ鉄道天橋立駅下車徒歩5分で天橋立へ。
コース
計約16` 約6時間
天橋立駅→天橋立ビューランド→智恩寺→智恵の輪→回旋橋→小天橋(ふれあい広場)→大天橋→岩見重田郎仇討ちの場→磯清水→船越の松→籠神社→真名井神社→大谷寺→傘松公園→成相寺→丹後郷土資料館・旧永島家住宅・国分寺跡→海沿いの散歩道→福知山行きバス停→籠神社前→天橋立をもどる→天橋立駅
問い合わせ
天橋立観光協会 TEL:0772-22-0610 http://www.amanohashidate.jp/
宮津市商工観光課 TEL:0772-22-2121 http://www.miyazu.gr.jp/
天橋立観光協会文殊支部 http://www.tango.or.jp/amanohashidate/
天橋立観光協会府中支部 http://www.amanohashidate.net/
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●本記事は『ウォーキングマガジン2003年3月号』から抜粋修正したものです。
撮影:貝原弘次
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